不動産の豆知識詳細
題目知って得する建物の豆知識 C値とQ値 地域によって異なる基準2012/3/8

ハウスメーカーのカタログを読むと、『C値』や『Q値』などという言葉を目にします。

値が小さいほど高気密

 C値とは『相当すきま面積』のことを指し、建物全体における「すきま」の面積を表します(表記は平方センチ/平米)。例えば延べ床面積100平米の住宅でC値が2.0の場合、すきま相当面積は200平方センチ存在することになります。従って、C値が小さいほど気密性が高いと言えます。

 C値は、次世代省エネ仕様などの根拠であり、融資を受ける場合の基準値とも言えます。古い木造家屋のC値は7.5~8.0もあり、夏はともかく、冬には厳しい値です。一方、一部のプレハブ工法やツーバイフォー工法などの住宅では、0.5~2.0以下で、エネルギーロスの少なさを示しています。

 南北に長い日本列島ゆえ、北海道と九州で同じ値ではありません。全国を6つの地域に区分し、1地域(北海道)と2地域(青森・岩手・秋田)は2.0、それ以外の地域は5.0以下が省エネ基準の定める気密住宅のC値であり、2.0以下であれば次世代省エネ住宅基準値のC値です。

 C値の問題点は、日本の基準では気密測定に10パスカルの気圧差(およそ風速5メートル~6メートル/h時程度)を加えて漏れを測定しますが、EUや米国の基準では、50パスカルの気圧差をかけて測定する点です。日本でも50パスカルの測定を行うべきと言う声もありますが、配水管やエアコンのドレン管まで気密化を行う必要があり、現実的ではないという意見もあります。また、日本の施工レベルで50パスカルを加えると、気密シートなどの接続部が剥がれたり破れたりして、測定不能に陥ってしまいます。

断熱性能を数値化

 Q値は『熱損失係数』を表します。外壁や天井・床などから逃げる熱の量(熱損失量)を合算し、延床面積で割って断熱性能を数値化したもので(表記はW/平米・K)、数値が小さいほど高性能です。断熱性能は熱貫流率から推定できますが、Q値は換気や気密性、窓面積を含めた総合的な熱損失を推定できるため、より具体的な数値と言えます。

 熱の損失は、入念に断熱した住宅の場合でも、外壁部から3割、窓やドアなど開口部から3割、換気によって3割、その他1割と言われています。換気ロスは意外に大きく、この部位に熱交換型換気扇を設置することで、Q値は大きく向上します。また、外張り断熱工法の採用も熱ロスを抑えるには非常に効果的です。

 Q値もC値と同じく、全国を6地域に分けて設定しており、北海道などが1.5、関東地方では2.7です。大手ハウスメーカーの商品などでは0.8程度から1.9程度になっており、性能の高さを訴求しています。 

藤建のブラウザー 藤建のブラウザー 藤建のブラウザー 藤建のブラウザー 藤建のブラウザー 藤建のブラウザー